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障害者GH世話人なりたての元専業主婦Blog

障碍者GH:五日目(2) それぞれが目指すもの

2019.04 横浜中華街

障碍者グループホームに行ってはじめに行われる事は申し送り。自分がいない間、利用者さんに何が起こったかを記録したものを読み上げる朝礼みたいなもの。大抵は「お変わりはありません」という記録ばかりであるが、たまにトラブルになったという事が長々と記載されていることがある。

利用者さんと職員である支援員・世話人の相性もあるだろうが、施設としてのやり方で過ごしていた入居者に、別の施設から転職・異動してきた職員がそれまでのやり方をもってくるとトラブルになる。利用者としては職員の誰に対しても「〇〇をしてほしい」とお願いするのだが、半年前にこの施設にやってきたB職員さんが「そんなことくらい自分でしなさい」と言ったようである。

結果、利用者のAさんとB職員さんがトラブルになった。Aさんは今まで何も言われずにやってもらっていたのに突然拒否されて混乱し、暴れたとのことだった。その後、AさんとB職員の仲は劣悪な状態になり今までも解決していない。AさんはB職員のお世話を受けるときは不機嫌な状態になってしまうという。

私はここに勤務してたった五日しかいないのだが、「〇〇してほしい」というお願いの中には、確かに内心「そんなん、自分でやったら?」と思うことが何度もあった。ただ、私はこの業界初めてだしわからないことも沢山あるから、上の人に注意されるまでは何でもやってあげている。Aさんにも「〇〇さん(私の名前)は優しい」と言われたが、おそらくB職員と比較しての言葉なんだろうな。私は障碍をもった人達ををほぼ理解できていないし、「世話人」として働いているからお世話をしなくてはいけないものだと思っているからやってるまで。

想像の話になってしまうが、おそらく職員Bさんとこの施設の方針が違うのだ。だから相いれないのだ。他の職員がB職員のことをあんまりよく言ってないことも聞いた。B職員は今月末で退職する。私はB職員とシフトが一回だけ被ったことがあるけど悪い印象は抱かなかった。確かに他の職員と比べると厳しかったのかもしれないが「愛」はあった。B職員はなるべく自分ができることはさせていきたいと思っている。施設の目指すところはよくわからないし、利用者さんの目標もよくわからないけど、それらがB職員と違っていたんだ。B職員に「やめちゃうんですか?残念です」と伝えたが、彼女は「色々と事情があるのよ」と無理やりな笑顔を見せた。

ちなみに私は、人っていうのは上げ膳据え膳の状態ではできることもできなくなると思っている。その人の将来を考えればできないことをやらせていくのが一番よいのだ。そうは思っても私はその人の将来の責任も取らないし、ただのパートだから厳しく言って逐一トラブルになるよりは、ニコニコと適当にお世話して幸せそうならそっちのほうがいいやと感じで対応している。

まだまだ何も見えていないけど、そろそろ施設の方針や目標が見えてくる頃か。まだまだ書いていけるネタが沢山ある程に、私にとってこの施設は未知のものである。