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障害者GH世話人なりたての元専業主婦Blog

障碍者GH:四日目(1) 利用者さんの背景

2019.02 新宿駅

障碍者GHにいる20名弱の利用者さん。夕方になると作業所から帰ってくるが「おかえりなさい!」と出迎えると「ただいまー!」と元気に答えてくれる。

また、普段過ごしている時も無邪気に過ごしている。年齢不詳な顔の人達。年齢を確認すると30を超えている人もいるのに仕草や言葉はまるで子供である。施設で確認する彼らはとても幸せそうである。

しかし、この施設になぜ入居する事になったのかの経緯を知ると、無邪気に見える笑顔達に闇を感じるようになってしまった。そもそも育児放棄されていたり、素行が悪くて手に負えなくなってしまって施設に入れられた人もいる。親がはじめからいなかったり(いなくなった/育てられなくなった)。

この施設にいる知的障碍者の人達は重度~軽度。重度の人は一単語しか話さない。いつも自由気ままに過ごしていて、昼間は作業所で働いている。複雑な事とかはよくわからなそう。でも、軽度の人達は自分がここにきた経緯もわかっている。わかっているからこそ将来についても悩み苦しむ。軽度の彼らは世話人や支援員に生き方等の相談を幾度もしている記録が見られる。

以前、軽度やボーダーの人が生きづらいという話を聞いたことがある。悩む頭がなければもっと楽に生きれただろうなと思う。また、色々な支援にもひっかかりやすくなる。健常者だって生きていたら色々な悩みが生まれる。軽度の彼らは生まれてくる問題を不器用にも解決していかなければならない。それでも一歩ずつ解決して、自立に向けて歩んでいる姿を見て何かできればと思う。

人は複雑な社会の中で生きている社会性を持つ生き物だ。様々な背景を経て入居した利用者の皆様がここを出て自立できるかと問われたら、そうは思わない。だけど、いつかは巣立っていくしかないんだよな。その先に不幸しか見えないから、ちょっと切ない。