-障害者GH世話人- Aya's Everyday

障害者GH世話人なりたての元専業主婦Blog

頑張ってもできないことと、やってはいけないこと

2021.01 武蔵境駅付近

人はそれぞれの能力に限界がある。それは障害者も健常者も同じである。生きていく上では限界をこえるための目標を設定したりもするけれど、それがかなわぬことは誰にでもある。でも、頑張ってもできないことは良いとして、やってはいけないことをすることは良くないだろう。

人間は誰であっても社会の中で生きている。そこでは数々のルールがあり、小さいころからその地域や国によってさまざまな躾や教育がなされる。そうすることによって成人するころには良い悪いの分別がつき、社会生活で自立して生きていけるようになるのだ。人間とはいえ、生まれてから猿に育てられれば、人間社会のルールを知ることは到底できない。誰に育てられるか、躾や教育を理解できるかという要素は常識的な人間を育て上げる際に重要である。

私のいる障害者グループホームには親も知的障害を持っていたり、そもそも育児放棄したり、消え去ってしまった人もいる。知的障害があればその時点で理解力は健常者より乏しいものがあるのは承知していることだが、彼らは「やってはいけないこと」についての知識もない。簡単に言えば「人をぶつ」という暴力行為。職員がやったら一発お縄でも、障害者さんがやってもさほど問題にはならない。

また、障害者虐待防止法があり、私たちの「してはいけないこと」を阻止するための教育が虐待につながることもありえるという。インターネットには言葉が通じないくらいの障害者の方に対して暴力を受けたり、暴言を吐かれたりしたという書き込みが見られる。匿名性があるから愚痴等を書きやすいんだろう。これだけ多くの負の話を見ることができるのも匿名性を持つインターネット上ならではのことだろう。ということは、相当多くの施設で障害者さんから利用者に対する暴力・暴言があるということに違いない。

実際、私自身も暴言ではないが嘘を吐かれた。障害者さんが自分のミスで怒られたくないから私のせいにしたのである。それも事実を完全に捻じ曲げて。これは暴力ではないし、暴言ともいわれないだろうが、完全に「人を傷つける行為」である。そして、こういった行為は「してはいけない」。「されたらいやなこと」は表明してもわかってもらえないかもしれないが、私は障害者さんが相手とは言え、彼等が理解を示すまで態度として表明し続けるだろう。容赦はしない。彼らは「犬」でも「猫」でもない。「人間」だ。日本、東京という地域で生きていくために「してはいけないこと」「やってはいけないこと」を教えなければならない。そうでなければ地域社会で共生していくことは難しいだろう。頑張ってもできないことと、やってはいけないことは全く違う。私は精神障害の方が事件をおこして無罪になることも反対だ。今後、私がこの「表明」をし続けた結果どうなったかも、いずれここに載せたいと思っている。