-障害者GH世話人- Aya's Everyday

障害者GH世話人なりたての元専業主婦Blog

最大の矛盾・少数派排除

2021.10 池袋

もう10月になってしまった。時が流れるのをはやく感じる。今年の夏もようやく終わったようだ。7月1日からの酷暑は体にこたえる。

私の勤めるグループホームでは年1で日帰り旅行が決行される。福祉業界が大好きな「みんなで」イベントだ。行き先は利用者さんの希望を募った後、多数決で決定される。そこに私は大きな矛盾を見た。

なぜならば少数派の希望は一生採用されないということである。障害者や、その方々の周囲にいる人たちは少数派を語り、自分たちの意見を通すことに躍起になる。その一方で、グループホームの少数派の意見には耳を傾けない。更に「みんなと一緒にできない」のに、グループホーム内では「みんなと一緒」が強制される。これに疑問を感じる職員はいないのだろうか。自分たちが少数派で排除されてきた歴史をもつのに、さらなる少数派は自分たちで排除。矛盾してはいないだろうか。

本日は久しぶりに書き留めたくなった。この最大の矛盾のようなものについて。少数派の意見を聞くことこそが私たちに必要なのではないかと思わされた日帰り旅行計画なのであった。

初送迎事件-まだそこで働いている理由(6)

2022.02 新しい芽

この送迎事件によって私の福祉に対する見方が180度かわった。私は未だにそこのグループホームで働いてる。なぜ働いてるかは理由がある。非正規職員が抱えている不満や不安の解決策を出していきたいと思うことが一つ。他の非正規職員が私のような思いをしてほしくはないので監視の目を光らせたい。二つ目は夫がとられる社会保障費を取り返すという意味合いで。三つ目は私のような金に困っていない暇人が福祉の仕事をしたほうがいいと思ったからである。なんせ生活するためには賃金が低すぎる。

私は利用者のために心が犠牲になってはならないと常々思っている。お互いが幸せである関係になりたい。障害者・健常者の垣根なくお互いを尊重する世界であってほしいと願っている。ただ、そう簡単にはいかないだろう。私の目が行き届く場所で、ちょっとずつでも変えていきたい。この話の後、多少は福祉の業界を冷ややかな目で見てしまっているけど、少ないお金で沢山の幸せを得られるような、それは世話人・利用者共に。そんな世界を目指していきたい。

初送迎事件-社協に連絡する(5)

2023.02 よみうりランド

私は帰り道にふと思い出した。グループホーム内の壁に「福祉の仕事に関する相談」というようなポスターが貼っており、電話番号も記載されていたことを。そこに私は迷わずかけた。電話のかけ先は社会福祉協議会(以下:社協)だった。

私はこの送迎に関する一連の話をした。そうすると社協の対応者(男性)は私が正しいと断言してくれた。その回答を頂くことによって私は自信を持てた。元々、自信があったから対立意見をだしたのだが、残念ながら理事長・サビ管や常勤社員には理解してもらえなかったようである。

私は社協と話したことをサビ管に伝えた。そうするとなんで連絡したんだ的な事は言われたが、再度、私が話すと「確かに、そうだったね」とちょっとは理解してくれるような姿勢も見せた。そして、初回送迎時は私とサビ管、体験利用者の3人で行くことになった。結果的に何のトラブルもなかったが、私は二人体制で行けたことで不安や心配なく送迎することができた。

それでも私の中にはもやもやが残った。

初送迎事件-チームの和を乱すといわれる(4)

2021.02 サンリオピューロランド

まず私は、初回送迎日がわかっていながら、その日に私をシフトに当て込んだ常勤女性に訴えた。まず、私が選ばれたことがよくわからないし、障害福祉歴も長い人がまずはじめに送迎担当してほしいと話した。私は絶対に送迎がしたくないというわけではないし、一度成功事例を作ってくれたら私も可能ですとも話した。しかし、その常勤の女性は笑ってすましていた。私は即座に、この人に言っても無駄だと思い、次は男性のサビ管に話す。すると、「まあ、頑張って」の軽い言葉。私は段々おそろしくなってきた。もう理事長に話すしかないと思った。理事長(女性)は以前に話したことがあったが、理解してくれると思った。思っていた・・・、その時までは。

しかし、結果は散々なものだった。私の危険意識を「そんなことを言っていたら何もできない」と一蹴した。そして「誰だってやってますよ」と話した。こちらとしては、今まで何も起こらなくて良かったですねと思うだけである。理事長と私の話は平行線に終わった。

すると次の日、男性のサビ管が「なんで理事長に言ったんだ!」と激怒している。私が常勤の女性と理事長に告げたことは以下の6つである。

1.自閉症をもつ方に全く新しい道で、しかも不慣れでその日初顔合わせの者が一人で送迎するとは危険すぎる

2.途中で何かトラブルがあっても対処できない。責任もとれない。

3.駅のホームでパニックになり線路に落ちたらどうするのか。

4.強度行動障害になってしまったらどうするのか。

5.なぜもっとベテランや常勤が初送迎をしないのか。無責任ではないか。

6.人がいないなら、人手が増えて万全の状態で受け入れてほしい。

真っ当な意見だと今でも思っている。それに対しサビ管は「チームの和を乱す」と言ってきた。我々はチームで仕事をしていると。だから、拒否するのはチームの和を乱すのだと。

いやいや、本当に受け入れがたい言葉である。5.の回答もないし、1.2.に関しては責任を取ると話されたが、どうやって責任を取るのかまで話していない。この後、口論になり、その場には他のパート職員も二人いた。その二人に意見を伺うと一人は「私は行きます」と。もう一人は「私も行きますが、女性だとちょっと危ないですね」と話した。

いやいや、ならばお前が行けと思った。そしてすべてが嫌になり一旦退勤した。

初送迎事件-思い出すガイヘルの研修(3)

2022.02 竹下通りのクレープ屋さん

初送迎に抜擢されて拒否したい気持ちしかなかったし、とてもじゃないけど「挑戦」して自らを「成長」させようなんて思えなかった。それは、ガイドヘルパーの研修を受けたからである。

ガイドヘルパーの研修の冊子の中に自閉症の方の話が複数載っていた。その中でも印象的だったのだが強度行動障害になってしまった人の事である。

冊子の中に紹介されていた男性は高校生まで強度行動障害ではなかった。なってしまったきっかけは運動会の徒競走のピストルである。あの音で強度行動障害になってしまったのだ。何か大きな音が鳴れば自傷行為がはじまってしまう。失礼な言い方かもしれないが、それくらい些細なことで強度行動障害になってしまったのだ。

体験の利用者はとても穏やかなのだという。そんな方を私が通勤ラッシュ時の駅のホームにお連れして、ターミナル駅を通り、混雑した道を歩き、バスに乗って送り出すなんて恐ろしくてたまらない。不意にどこかに行ってしまったら、大柄の男性を私がどうやって止めることができるだろう。普段と違う行動をして、彼が万が一強度行動障害になってしまったらどうしよう。一般の人にご迷惑をかける事になったらどうしよう。自分が何らかのことがあって怪我をしたらどうしよう等。私は心配と不安でいっぱいになった。もっと適任者は沢山いるはずなのに、その初日送迎で初顔合わせの私がなぜ抜擢されたのだろう。その時は人手不足で派遣さんにも来てもらっていた時期だった。まずは人手不足を解消して万全の状態にして受け入れてほしいと強く願った。

まあ、私は不安要素があるまま送迎するわけもいかないし、とりあえず拒否の姿勢をとろうと行動に移った。

初送迎事件-初日送迎者に抜擢される(2)

2019.02 稲毛神社川崎市

私が入職してから新規の利用者の受け入れは初めてだったので、ちょっとワクワクしていた。1年経験して慣れてきた職場で、色々学んできた中、人間は面白いなと思い始めた日々の中である。

利用者さんは体験入居中でも作業所(A・B・生活介護等)に行かなければならないとの事だった。普段は自宅から車で通っている生活介護の施設に、体験中は送迎車がこないので電車とバスを使って行くという話である。この時の説明を、自閉症の彼にちょっと危険だなと思いながら他人事のように聞いていた。そして、なぜに車運転できる職員がいるのに電車やバスを使うのも謎だった。しかし、私はそれらの全てを常勤社員が行うものだと思っていた。

それなのに体験入居の翌日、初回送迎を任されたのはなんと私だった。ハッキリ言って意味がわからなかった。多分、ここまで読んでいて多少の知識がある他業種から転職してきた人の全ては疑問をもつはずである。なんせ車を運転できる常勤が二人もいて、他にも私より歴が長いパートも複数名いた中での不自然な抜擢。ここで私はその半年前に受けたガイドヘルパーの研修内容を思い出した。

 

初送迎事件-体験利用者の受け入れ(1)

2019.02 大月駅より

私が障害者グループホーム世話人として勤め始めたのは2年前。何もかもわからないところからはじまって、沢山の本も買い、Youtubeで障害者の情報をあさり、毎日のように夫とは障害福祉について話し合い、インターネットで障害福祉障碍者のプラス面もマイナス面も検索してきた。

私の学んだことは障害福祉のすべてではない。どのくらいかというと10%くらいだと思っている。福祉の制度的なものはわかっても、結局のところ、人間の全てなんてわかるわけがないのだ。

それでも、できないなりに一生懸命頑張ってきたつもりだ。しかし、私にとって潮目になるような出来事が去年起きたのだ。本来であればすぐにでも文字起こしをしたかったのだが、身バレも嫌だし寝かせておいたネタだ。私は「この事」が起きてから障害福祉に関しての見方が180度変わったし、私の家族や知人、信頼できる同業者に話せば「辞めたほうがいい」と言われるくらいに酷い出来事だったように思う。

はじまりは部屋が空いたころによる新規利用者受け入れの話だった。こちらの地方では障害者グループホームが全く足りていないらしく、部屋の空き待ち、入居待ちの方が沢山いらっしゃるという。なので、このグループホームにも空き部屋ができればすぐに入居者の応募が殺到してくる。そして体験利用する利用者が決まった。

身バレも嫌なので少々フェイクする。その方は20代の大柄な男性。知的障害の自閉症持ちの方だ。普段は生活介護に通っていて、発語も限られている。自閉症の特徴あるあるで電車が好きで、絵が得意。普段はご両親と自宅で一緒に暮らしているという。ご両親は体験入居が決まるとご子息の情報をノートに沢山書いてくださった。日常の事、癖の事、得意な事、苦手な事等。とてもわかりやすいノートだった。