-障害者GH世話人- Aya's Everyday

障害者GH世話人なりたての元専業主婦Blog

そんな時給じゃ人はきませんヨ(2)

2022.06 高幡不動アジサイ

uraya000.hatenablog.com

今から20年前、かつて私が非正規の職探しをしていた時、私は「時給」で職探しをしていた。若い女性で一番稼げるとしたら水商売一択だと思うが、私はそれで働きたいと思っていたわけではないので、ずっと触っていたパソコンを使った仕事をしようとネットで仕事の検索していた。その先に見つけたのがインターネットプロバイダーのコールセンター受信業務・・・。

提示されていた時給はアルバイトで1,100円。2002年の東京都最低賃金が710円程度だったからそれよりも400円多い。当時はただそれだけでコールセンター業務について、何もわからなかったから沢山の迷惑をかけて、成長し、次のステップとすすんでいった。2年後はアルバイトという形態から離れて派遣社員となり、大手パソコン機器メーカーでのコールセンター修理受付業務に就く。時給は1,700円だった。インターネットプロバイダー派遣社員も探してはいたけれど、そこらへんも軒並み1,700円だった。最後に職探しをした2009年頃には1,400円台まで下がっていたけど、それでも楽でまだまだ高いほう。

私が最後まともに働いたパソコン修理受付業務(コールセンター)は土日勤務に関して時給25%UPだった。それは多分恵まれていたのだろうけど、私自身は若いことや、自分が所持するコールセンターの電話対応技術と、パソコン知識に価値を置き、最低賃金では絶対働きたくなかったし、自分自身の時間も安売りしたくなかったからなるべく高いお時給をくれる場所をネット検索した。

それが若い人の取る行動の「普通」だったかもしれないから、障害者施設で最低賃金で働いてくださいと言っても「割に合わない」と思う人が多いだろうな。なんせ今はなんでも検索できる時代。良いこともわかれば、悪いこともわかる。悪いことは良いこと以上に強烈に頭に残るから、福祉の仕事はよほどの志がある人以外は応募してこないだろう。また身内に障碍者の人がいたり、既にそういう施設で働いている人がまわりにもいて「私にもできる」と思うような感覚があれば別だけど、未来ある若い人が印象の悪い福祉の仕事にあえて飛び込んでこないだろう。もし志があるならばそれなりの学校に行って、正社員として働きだすだろうし。

施設の管理者はこういった。「この仕事”程”やりがいがある仕事はないと思っています」ずいぶん自信をもって言っていたが、そんなことを思う人は稀だろうね。じゃあ他の仕事にやりがいがないと言えばそうではないから。それに私自身は非正規の仕事にやりがいを求めたことは一切ない。ここで働いているのはたまたま受かったから。そして私は20年近く遊んで暮らしていたから、自分自身の能力も地に落ち、自分の時間の価値もないと思っているので最低賃金で雇われても特に文句はない。ただそれを外の普通の人に求めても返ってくるものはないだろう。

類は友を呼ぶだから、異様な感覚の職場には異様な人しかこない。もしくは「ここしかない」と思ってる年寄りの生活困窮者だったり。ただ、その応募者をありがたく思わない限り、こういったところで長く働いてもらえるわけがない。募集にあたってもうちょっと謙虚に考えた方がいいなと思った今日この頃。