障碍者グループホームに採用された初日。まず私は申し送りに参加した。そこで働いている人たちの数人と顔合わせする。ん？ おばあさんがいる・・・？ なんと、70歳もゆうに超えたおばあさんが働いているのだ。しかも夜勤で、である。確かに20年前よりはどこでもシニアパートを見かけるようになった。スーパーのレジ打ち、ファーストフード店の店員等、年金で暮らしていけないという人以外にも、元気なうちは働きたいと思う人もいるだろう。それでもさすがに夜勤をするなんて想像もしていなかった。しかも夜勤専属ではなくて日勤シフトもあり、約20日出勤のフルで働いているのである。当人の雰囲気としてはとても楽しそうに働いているから私が何か思ったところで余計なお世話なのだが。それにしてもなんとなく気になってしまう。
私は日勤・遅番オンリーで週２勤務。しかしほとんどの人が日勤・夜勤兼業。ここで24時間見守る必要があることの大変さを知る。世話している人のほうが体を壊してしまいそう。寿命も縮まりそうである。それでも楽しければいいのかな。私はごめんだけど。夜勤明けの人が二人いて、そのおばあさんと50近い男性の管理者なのだが、どちらも生き生きと仕事をしていたから、これはこれでいいのかもしれない。
