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障害者GH世話人なりたての元専業主婦Blog

祖母の話:甲府方面から見た東京大空襲

2019.04

今日の今から78年前、東京大空襲があった。昨年亡くなった私の祖母は東京大空襲の時の事をこう話していた。

あの時、祖母は甲府付近にいた。ちょうど20歳前後の頃。夜、東京方面を見たら空が赤く赤く光っていたという。

「ちょっと申し訳ないけどねぇ・・・花火みたいで綺麗だったのよ」

祖母が花火だと例えた美しい赤い光の下には業火の中に焼かれた人たちが沢山いた。

東京で生まれ育った私。東京大空襲の事は学校でも沢山学んできた。小さい頃は漠然と死にたくないという思いで戦争を嫌い、年をとってからは殺し殺されることで解決させる戦争という方法を嫌い、今も世界中の色々なところで小さな争いから大きなものまで人々の終わらない争いがあることを辛く思う。

平和だなんだ言われても、今から1000年たった未来でさえ、世界のどこかで戦争が起きているのだろうなと安易に想像できる。生物というものが存在し続ける限り何かしらの争いが続くのだろう。日本は78年前に戦争を終え、今はどこの国とも人殺しを用いる争いを起こしていないようだが、小さい火種はあちらこちらに撒かれている。戦争が争いごととしては最も大きなものならば、私は最も小さい争いごとに気を付けようと思う。その個人個人の思いが、いつか真の平和を生みますようにと。