私達の失敗は許されない・・・逆差別では？
軽度の知的障碍者の方が職員である私たちのミスを逐一指摘してくる。本当に些細なことだ。自分はその百倍くらいのミスを重ねているのにも関わらず。何度も破られるその人との決め事。その場限りの反省。管理者の前では犬になり、その他の職員の前では自分勝手にふるまう。知的障害だから記憶力が云々という話ではない。少なくとも「この人の前では」「決してやらない」のだからしっかりと覚えているのだ。まるで子供のように嘘をつき、それがバレると管理者に叱られている。自分の状況が不利になると実家に逃げ帰ったりもする。精神がまるで成長しない子供のまま。まあ、そんなもんだろう。
それにしても私たちがする失敗を許せないのは、自身を客観的に捉えられないという理由だけなのだろうか。自分の優位性を示したいだけなのだろうか。それはよくわからない。ただし、私たちの失敗はなぜに許されないのだろう。逆に指摘すれば「自分は障害者だから」を言い訳ばかり。素晴らしく都合の良い言い訳で、健常者の私たちは諦める。いや、ひとくくりに私たちは同じ人間ではないのだろうか。私達だけ許されないとすれば逆差別であると私は思う。そんな事を思いながら、また明日も仕事に出かける。
