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スマホ認知症

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これを言うと大抵の人に驚かれるが、私はボーッとすることができない。常に頭の中で何か考えている。その99%は無駄で無意味で無価値なことであるが、自分にとってはその時に一番興味があることだったりする。昔から寝てる時以外はうるさいと言われてきた私。四六時中、何かを書いていたりゲームをしていたり。とにかく暇な時間を埋め尽くしたいのだった。脳が暇になることが怖かったのだ。

そんな私がのんびりした夫と出会って初めて脳には何も考えない時間が必要だという事がわかった。私の脳みそのメンテナンスは寝ている間に行われるのだから、起きている間は全ての時間を活動的に過ごしたいと思っている人間がいる反面、夫はベッドに寝転んで特に何もしてない時も多い。「なにしてるの?」と聞いた時に「なにもしてない」と夫が答えた時の衝撃は今でも忘れられない。何もしてない事ができるなんて・・・何もしていない時間が無駄にしか思えなかった私にとっては本当に信じられない回答だった。

私はスマホが普及する前からインターネットを利用していたし、引きこもりの時代は起きている時間中、無我夢中でパソコンにかじりついて何かをする日々を過ごしていた。私の場合は家族以外の他人と過ごす方がよほど疲れるし、一人でパソコンの画面に向かって何か新しい情報を仕入れたりしている事に疲労は感じなかった。

多分、私みたいなのは少数派で、ほとんどの人が私の夫のように「ボーッとして」脳疲労をとっているのである。それがスマホというものが身近になり、入ってくる情報量が膨大になり、考える時間が増え、脳疲労の回復もできず、物事の整理もできず、脳内の引き出しからすぐに思い出等を取り出せなくなり認知症になったような錯覚を覚えるという事はわかる。そういう人たちは「脳みそが疲れる」と感じたらスマホを投げ捨ててでも目を閉じたほうがいい。情報とは離れた場所に自分を置いて脳みそを休める。目を閉じて歌詞のない音楽を聴いてもいいし、散歩に出かけてもいいし、入浴してもよい。そして脳みその疲労が回復したらまたスマホを触ったらいいのだ。

物忘れっぽい事が加速するもう一つの原因と思われるのは、すぐに取り出せる情報はすぐに忘れるからだと思う。一回得た情報の断片だけ覚えてるから、それもまた自分の脳みそからすぐに情報がとってこれずにあやふやなものを見る。無理に思い出そうとしても断片しか覚えてないから思い出せない。そこでまたスマホに手をとって調べ始める。それらの行為に自分の物忘れを自覚し始める。でも、それはそれでいいんだよ。だってそこまで重要な事ではないと判断してるから覚えられないだけ。これからはスマホと仲良くして自分自身の能力の限界を突破していけばいいだけで、人間のやらなくてはいけないことをスマホが肩代わりしてくれているだけだから、そういうもんなんだと思えばいいだけで不安になることはない。ただし、スマホが使えなくなった時や、全人類からインターネットが奪われた時を一度でも考えておいたほうがいいかもしれない。スマホも永遠ではないかもしれないから、補佐役として仲良くして、スマホに使われないように、スマホがなくても生きていけるようにうまく付き合っていきたい。