-障害者GH世話人- Aya's Everyday

障害者GH世話人なりたての元専業主婦Blog

GH内恋愛

2022.05 神代植物公園の薔薇

障害者グループホーム世話人になるときに理事長や管理者から示されたことがある。それは職員同士での恋愛禁止という規則だ。私自身は既婚者であるし聞き流した内容になるが、今になって疑問に思う。なぜならばグループホーム内にカップルが存在したからだ。

恋愛は必ずしもうまくはいかない。恋愛にまつわる物語が幾千幾万も生まれているのは、簡単にうまくいかないからだと思っている。熱々に愛し合うカップルが家族の形になることもあれば、お別れして別々の道を歩むこともある。健常者と障害者の恋愛から結婚にいたった人数の差はしらないけど、健常者同士で結婚したとて3組に1組は別れる(離婚)というデータはある。結婚したけど別れましたという人たち以外に、結婚して別れたいけど事情があって別れる事ができませんという人たちも潜在的離婚者である。

職員同士の恋愛が禁止されているのは、恋愛が終わった後の事後処理的なものが大変だからなんだろうと容易に想像はつく。同じ職場同士のカップルが破綻したとして、その後もなかったことのように働ける人はほとんどいない。周囲が気を使ったり、本人同士も避けあったり、問題を生む。規則は問題が生じるのを防ぐために存在しているのであり、職員同士の恋愛を禁止にすること自体、ある程度は理解はできる。

しかし利用者同士の恋愛は可能なわけだ。彼らがカップルになった過程も知らないし、恋愛が禁止ではない規則を制定したのが誰なのかも私は知らない。ただ、これほどに問題を引き起こす要素が盛り込まれた恋愛だ。今現在おこっている問題は利用者カップルの男性の方が彼女にまいっているということ。せめてグループホームが別ならば良かったという後悔の言葉すら出てくる事態になっている。

グループホームに入る人たちの中には、ここ以外のどこにも居場所がない人達もいる。また、グループホームが嫌になったから別のところに行こうと思い立っても、すぐにはそんな事はかなわない。そんな中、カップルである彼らが破綻したらどうなるのだろう。部屋の階は男女別れているとて一つ屋根の下に共同生活をしている。つらい結果にならないとよいし、二人を気遣って職員や他の利用者が精神的負担がかからないといいがそうもいかないだろうな。私がもしもグループホームを経営するとしたら絶対に恋愛禁止にするだろう。面倒ごとを避けるという意味でもそうだし、破綻した後の責任が取れないからだ。今、ゆらゆらと揺れる二人、最終的にはうまい方向に行けばよいが、なかなか難しいだろうな。